テクニカル分析は、過去の価格や出来高などのチャートデータから、相場の未来を予測する手法です。この記事では、FXや株式投資初心者でも使いやすい5つの代表的なテクニカル指標について、使い方・売買の目安・注意点を含めて丁寧に解説します。
1. 移動平均線(MA)
移動平均線は、一定期間の価格平均をグラフ化した指標で、相場のトレンド(上昇・下降)を判断するために使われます。
- 買いの目安:短期線が長期線を下から上に抜ける「ゴールデンクロス」
- 売りの目安:短期線が長期線を上から下に抜ける「デッドクロス」
- 注意点:トレンドがない「レンジ相場」ではダマシが多くなるため注意
2. ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは、移動平均線の上下に統計的な幅(標準偏差)を持たせたバンドで、価格の変動範囲を視覚化します。
- 買いの目安:ローソク足が下限バンドを割って反発したとき
- 売りの目安:上限バンドにタッチし反転したとき
- 注意点:強いトレンド中は「バンドウォーク」するため逆張りは危険
3. MACD(マックディー)
MACDは短期・長期の指数平滑移動平均(EMA)を使って、トレンドの転換を見極めるオシレーター系指標です。
- 買いの目安:MACDがシグナルラインを下から上に抜けたとき
- 売りの目安:MACDがシグナルラインを上から下に抜けたとき
- 注意点:相場のボラティリティが低い時期はシグナルが弱くなる
4. RSI(相対力指数)
RSIは一定期間の値上がり・値下がりの強さを比率で示し、相場の「買われすぎ・売られすぎ」を判断するための指標です。
- 買いの目安:RSIが30以下から上昇したとき
- 売りの目安:RSIが70以上から下落したとき
- 注意点:トレンド相場では「買われすぎ」「売られすぎ」が長く続くことがある
5. ストキャスティクス
ストキャスティクスは、一定期間の高値・安値と現在の終値との位置関係から、短期的な相場の過熱感や転換点を捉えます。
- 買いの目安:%K線が%D線を下から上にクロスしたとき
- 売りの目安:%K線が%D線を上から下にクロスしたとき
- 注意点:レンジ相場では有効だが、トレンド相場ではダマシが増える
まとめ
テクニカル分析は「万能」ではありませんが、相場の方向性や売買タイミングを判断するための強力なツールです。複数の指標を組み合わせたり、ファンダメンタルズ分析と併用することで、より信頼性の高い判断が可能になります。
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